Windows 10でBIOS/UEFIセットアップ画面を確実に開く方法

2018年10月17日水曜日

Windows 10でBIOS/UEFIセットアップ画面を確実に開く方法
USBメモリから起動できるようにするなどのためにBIOSやUEFIのセットアップ画面を表示させたいことがある
しかしWindows 10では起動方法が変更されたため、セットアップ画面を簡単に開けない
Windows OSをクリーンインストールするためにUSBメモリから起動できるようにしたり、仮想化技術を利用するためにIntel VT/AMD-Vなどの機能を有効にしたりするために、BIOSやUEFIのセットアップ画面を開きたい場合がある
ただ、Windows 8.x以降、Windows OSの起動方法が変更になり、再起動時にBIOS/UEFIセットアップ画面を呼び出すキーを押しても、Windows OSが起動してしまい、BIOS/UEFIセットアップ画面が表示されないことも多い

BIOS/UEFIセットアップ画面を呼び出す方法
完全に電源オフから起動がポイント
BIOS/UEFIセットアップ画面を開くには、起動時に特定のキーを押せばよい
しかしWindows 8.1/10で導入された「高速スタートアップ」機能では、前回の状態(シャットダウン直前のメモリやCPUの状態)を「休止状態としてディスクに保存」しておき、「起動時にはその休止状態から復帰」させている
これにより、起動時の初期化処理を省略して、起動を高速化している
高速スタートアップによって、起動が高速化される半面、BIOS/UEFIセットアップ画面を開くためのキー入力を受け付けるタイミングがなくなってしまった
そこで、確実にBIOS/UEFIセットアップ画面を開くためには、一度、完全にシャットダウンしてから起動することで、キー入力のタイミングを得る必要がある
そのためには、[スタート]メニューの[歯車(設定)]をクリックし、[Windowsの設定]画面で[更新とセキュリティ]を選択し、[更新とセキュリティ]画面の左ペインで「回復」を選択、右ペインの「PCの起動をカスタマイズする」で[今すぐ再起動]ボタンをクリックする
PCが再起動し、[オプションの選択]画面が開くので、ここで[PCの電源を切る]を選択する
これで、次回起動時には高速スタートアップがオフの状態で起動する
完全に電源オフにする(1) 完全に電源オフにする(1)
[スタート]メニューで[歯車(設定)]アイコンをクリックして、[Windowsの設定]画面を開く
ここで[更新とセキュリティ]を選択する
完全に電源オフにする(2) 完全に電源オフにする(2)
[更新とセキュリティ]画面の左ペインで[回復]を選択し、右ペインの「PCの起動をカスタマイズする」の[今すぐ再起動]ボタンをクリックする
完全に電源オフにする(3) 完全に電源オフにする(3)
再起動後、この[オプションの選択]画面が表示されるので、ここの[PCの電源を切る]をクリックする
これで完全にPCの電源がオフになり、次回起動時には高速スタートアップが無効になった状態になる
BIOS/UEFIセットアップ画面を開くためのキーが分からず、何度もチャレンジする可能性があるのであれば、いちいち[オプションの選択]画面を開くのは面倒なので、一時的に高速スタートアップを無効化するのもよい

BIOS/UEFIセットアップ画面を開く

完全にシャットダウンしたら、電源ボタンを押して、すかさずBIOS/UEFIセットアップ画面を開くためのキーを押そう
その際、キーは押したままにせずに、キーを連打するとよい
このキーは、PCベンダーや機種などによって異なるが、[Del]キーや[F2]キーが多いようだ
もし、BIOS/UEFIセットアップ画面を開くためのキーが分からないのであれば、この2つのキーを順番に連打してみるとよいだろう
これでダメな場合は、[F1]キーや[Esc]キーを試してみよう
BIOS/UEFIセットアップ画面を開く(1) BIOS/UEFIセットアップ画面を開く(1)
電源をオンにすると、BIOS/UEFIベンダーやメーカーのロゴが一瞬表示されるので、ここですかさずBIOS/UEFIセットアップ画面を開くキーを押す
画面には、何のキーでセットアップ画面が呼び出せるか書いてあることもある
BIOS/UEFIセットアップ画面を開く(2) BIOS/UEFIセットアップ画面を開く(2)
タイミング良くキーが入力できると、このようなBIOS/UEFIセットアップ画面が開くので、起動の順番を変更してUSBメモリから起動できるようにしたり、仮想化支援機能を有効にしたりする
最近のPCは起動が速くなっており、キーを押すタイミングが短くなっている
正しいキーを押しても、Windows 10が起動してしまうこともあるので、根気よく何度か試すことも重要だ
また、Surface Proなどのようにタブレット型の場合、BIOS/UEFIセットアップ画面を開くには、音量ボタンが割り当てられているケースが多い
Surface Proの場合、[音量を上げる]ボタンを押しながら、電源ボタンを押し、画面にSurfaceロゴが表示されたら[音量を上げる]ボタンを離すとUEFIセットアップ画面が表示される
機種によっては、[音量を下げる]ボタンの場合や、起動時の画面にUEFIセットアップ画面を開くボタンが表示されて、そこをタップすることで開く場合などもある

UEFI+Windows 10ならば[オプションの選択]画面から画面呼び出し可能

ファームウェアがUEFIでWindows 10が起動するのであれば、PCの起動時にキーを入力しなくても、Windows 10の[オプションの選択]画面からUEFIセットアップ画面を開くことが可能
具体的には、完全にPCの電源を切る方法と同様、[更新とセキュリティ]画面を開き、左ペインで「回復」を選択、右ペインの「PCの起動をカスタマイズする」で[今すぐ再起動]ボタンをクリックする
[オプションの選択]画面が開くので、ここで[トラブルシューティング]、[詳細オプション]、[UEFIファームウェアの設定]の順にクリックし、再起動を実行すればよい
再起動後、自動的にUEFIセットアップ画面が表示される
[オプションの選択]画面からUEFIセットアップ画面を開く(1) [オプションの選択]画面からUEFIセットアップ画面を開く(1)
「完全に電源オフにする」にすると同様に、[更新とセキュリティ]で[今すぐ再起動]ボタンをクリックし、この[オプションの選択]画面を開く
ここで[トラブルシューティング]をクリックする
[オプションの選択]画面からUEFIセットアップ画面を開く(2) [オプションの選択]画面からUEFIセットアップ画面を開く(2)
[トラブルシューティング]画面になったら、[詳細オプション]をクリックする
[オプションの選択]画面からUEFIセットアップ画面を開く(3) [オプションの選択]画面からUEFIセットアップ画面を開く(3)
[詳細オプション]画面の[UEFIファームウェアの設定]をクリックする
ファームウェアがUEFIでない場合(BIOSの場合)は、この項目が表示されないので、その場合は電源を完全のオフにして、起動時に特定のキーを入力する方法でBIOSセットアップ画面を開くこと
[オプションの選択]画面からUEFIセットアップ画面を開く(4) [オプションの選択]画面からUEFIセットアップ画面を開く(4)
ここで[再起動]ボタンをクリックすると、再起動が実行され、UEFIセットアップ画面が開く
[オプションの選択]画面からUEFIセットアップ画面を開く(5) [オプションの選択]画面からUEFIセットアップ画面を開く(5)
UEFIセットアップ画面が自動的に開く
ここで必要な設定を行えばよい
BIOS/UEFIセットアップ画面で必要な設定を行ったら、[Save & Exit]や[Exit]などの項目(タブ)を選択し、変更を保存してBIOS/UEFIセットアップを終了すればよい
再起動が実行された後、USBメモリからの起動など、BIOS/UEFIセットアップの設定変更が有効になる
BIOS/UEFIセットアップ画面を閉じる BIOS/UEFIセットアップ画面を閉じる
BIOS/UEFIセットアップ画面で必要な設定を行ったら、[Save & Exit]や[Exit]などの項目(タブ)を選択して、「Save Changes……」などを選択し、変更した設定を保存して再起動を行う
 Windows 10では、前回のデバイスの状態などを保存し、それを読み込むことで起動を速くする「高速スタートアップ」と呼ばれる機能がデフォルトで有効になっている(元々はWindows 8で導入された機能)
 この機能でWindows 10の起動が速くなり、電源オンからWindows OSが使えるようになるまでの時間が短縮される
ただ、「高速スタートアップ」が有効になっていると、新しく接続した周辺機器や古い規格の周辺機器を認識できなかったり、BIOSの設定変更が反映されなかったりするなどの不具合が起きることがある
このような場合は、以下の手順で「高速スタートアップ」を無効化すればよい

●高速スタートアップを無効に設定する方法

 まず、[コントロールパネル]-[電源オプション]を開くか、[Windows]+[R]キーで[ファイル名を指定して実行]ダイアログの入力ボックス(Cortanaの入力ボックスでも可)に「powercfg.cpl」と入力すると、[電源オプション]画面が開く
 [電源オプション]画面で以下の操作を行うと、高速スタートアップを無効にできる
[電源オプション]画面 [電源オプション]画面
[電源オプション]画面の左ペインで「電源ボタンの動作の選択する」((1))をクリックする
[電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化]画面(1) [電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化]画面(1)
[電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化]画面が開くので、ここで「現在利用可能ではない設定を変更します」((1))をクリックする
すると、グレーアウトしていて設定変更が行えない「シャットダウン設定」((2))が、設定変更可能になる
[電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化]画面(2) [電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化]画面(2)
「シャトダウン設定」の「高速スタートアップを有効にする」((1))のチェックを外して、[変更の保存]ボタンをクリックする
これで、次回以降、高速スタートアップが無効な状態で起動するようになる
ただし起動時間が長くなるので注意したい

●高速スタートアップを一時的に無効化する方法

 電源オフにした状態でも高速スタートアップが有効だと、デバイスを追加してもデバイスが認識されないことがある
このような場合、一時的に高速スタートアップを無効にしてから起動するとよい
再起動を[Shift]キーを押しながら実行
再起動を[Shift]キーを押しながら実行
[スタート]ボタン((1))-[電源]ボタン((2))を押し、メニューで[Shift]キーを押しながら[再起動]((3))を選択する
[オプションの選択]画面が表示されるまで、[Shift]キーを押したままにする
[オプションの選択]画面 [オプションの選択]画面
[オプションの選択]画面が開くので、[PCの電源を切る]((1))を選択する
次にPCの電源を入れたときのみ、高速スタートアップが無効な状態で起動する
 これで高速スタートアップが一時的に無効化されて起動するため(コールドブートという)、高速スタートアップが原因となる不具合が解消される可能性がある

Windows 10で素早くUEFIの設定画面を起動する

Windows 10でUSBメモリから起動するなど、起動デバイスの順番を変更したいようなとき、UEFIで起動順番を設定する必要がある
また、システムの設定を変更するためにUEFIの設定画面を呼び出したいこともあるだろう
このような場合、Windows 10の[設定]-[更新とセキュリティ]-[回復]画面を開いて、[今すぐ再起動する]をクリック(もしくは[Shift]キーを押しながら、いずれかの[再起動]メニューを実行)し、[オプションの選択]画面で[トラブルシューティング]を選び、[トラブルシューティング]画面で[詳細オプション]、[詳細オプション]画面で[UEFIファームウェアの設定]と次々と選択していく必要があり、工数が多い だがWindows 10 Anniversary Update以降ならば、Shutdownコマンドを使って、素早くUEFIの設定画面を呼び出せるようになっている
そのためには、まずコマンドプロンプトを[管理者として実行]で起動し、以下のコマンドを実行する
「/fw」がファームウェア(UEFI)を開くオプションだ
このオプションは、Windows 10 Anniversary Updateで追加されたようだ
このコマンドで、再起動が実行され、UEFIの設定画面が自動的に起動される
デフォルトでは再起動まで30秒待つが、すぐに再起動したければ、「shutdown /r /fw /t 0」のようにしてタイムアウト時間を0秒にすればよい
管理者権限でコマンドプロンプトを開く 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
  (1)[スタート]メニューを開く
  (2)[コマンドプロンプト]を右クリックする
  (3)[その他]-[管理者として実行]を選択する
コマンドプロンプトで「Shutdownコマンド」を実行する
コマンドプロンプトで「Shutdownコマンド」を実行する
  (1)コマンドプロンプトで「shutdown /r /fw」を実行する
再起動が実行される 再起動が実行される
  (1)「サインアウトしようとしています」ダイアログが表示され、しばらくすると(デフォルトでは30秒待つ)再起動が実行される
再起動後にUEFIの画面が表示される 再起動後にUEFIの画面が表示される

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